ブルゴーニュのシャサーニュ モンラッシェ村で19世紀から
ワインを造る歴史あるドメーヌ Jean Noël Gagnard ジャンノエル ガニャール。
昔、私がお世話になった造り手さんです。
13年前の2004年。この年は大変雨が多く気温が上がらなかったヴィンテージで
ベト病やウドンコ病など葡萄の木を侵す病気との闘いでした。
当時のコートドールは今と違いヴァンナチュールなど造る人はまだ少なく
ビオを謳う造り手は煙たがられる様な空気さえありました。
そんな中、青々とした葡萄畑に
薬の散布量を少なくした為か病気に耐えられず
まだ7月の終わりだというのに葉を茶色くさせた
ルロワの畑が痛々しく点在した画が思い出されます。
畑で一緒に働く責任者シェフ ド ヴィーニュであるパトリスが
「ビオとかなんとか魔女みたいな事言ってるからこうなるんだ」と
悪態ついていた記憶がありますが
昨日ジャンノエルのワインを何本か試飲していて
大分印象が変わってきたな~と思いボトルの裏を見ると
ビオの認証取っとるやん!!
時代はこうやって変わって行くのですね。
私がワインに出会った約20年前はしっかり色を出す低温浸漬、除梗全盛時代。
今はその逆で全房発酵、クリアで明るく軽やかなワインがトレンド。
これだから面白いんですけどね。
理解したと思った時点で終了。
死ぬまで更新しなければ偽物。
今が本物かは疑問でありますが偽物寄りではいたくないですね。
今年はブルゴーニュに言って話聞きたいな~。
じいさん生きているうちに顔出さなきゃ。