今日も満腹で午後のヴィジット突入。
ランスの北にあるグー村のジェローム プレヴォーです。
前回彼が来日した時に、私が以前働いていた
カーヴ デ ヴィーニュに来店して頂いた事も有りお会いするのは2度目。
まずは今回も畑へ。トラクターに乗り木と木の間の土を起こしている最中でした。
全部で2ヘクタールしかない畑は、1畝200メートルも有り、丁度200m×100mの畑。
端からでは終わりが見えません。シャンパーニュではあるのかも知れませんが
ブルゴーニュではこんなに長い畝は見た事無いです。
シャンパーニュの歴史から畑に対する考え方、クローンの種類
レ ベギーヌの土壌構成等、色々お話し聞きましたが
正直通訳して頂いているにも関わらず、私キャパ越え思考停止。
畑にいる時間が今回伺った生産者の中で1番長かった。ガンガン日焼けです。
次はカーヴで13年を樽からと瓶から何本か試飲。
同じ年、同じ区画から作られたワインでも樽によって個性が全く違う。
樽付きの酵母があるらしい。樽を洗浄する時もSO2は全く使わないみたいです。
正直この手の造り手さんは不安定な要素が何処か感じられるのですが
プレヴォーのワインにはそれが全く無い。
醸造コンサルタントに1度も世話になったことが無く
当然、数値を分析所に解析してもらったことも無いと。
何なんでしょー。ただ、何の根拠も無く自然にしとけば出来るんだ的な
いい加減な事は無く、聞けば全て納得できる形で返してくれる
1ソムリエがどうこう言うレヴェルでは無いです。黙って聞く。
もっと真剣に、より丁寧にサーヴィスしなくてはと
心から感じさせてくれる造り手でした。
来た時も帰る時も同じ鉢植えの上で
眠そうに座っていたプレヴォーの猫。モーザック。
ゴロゴロしてきて人懐っこい。ムチャクチャかわいかった。
夜はプレヴォー夫妻と共にランスの三ツ星レストラン
ラシェット シャンプノワーズ(L’assiette Champenoise)へ。
私勉強不足で、今年から三ツ星になったらしいのですが知りませんでした。
勝手に名前の響きだけでビストロだと思い込んでいてすみません…
いやー知らないって罪ですね。でも時に最強。
ジェロームは畑やカーヴにいた時とは打って変わって
悪ガキの様なジョークをかまして来る陽気なオッチャンに変貌。
お酒の力では無くレストランに来て最初からです。
前回日本で会った時も陽気な人だったので、本当はこんな人なんだろうと思い
益々好感を持ちました。で、奥様ナースで美人さん。いい夫婦です。
料理は流石に美味いです!今っぽい技術も取り入れながら
クラシックな要素も有り。今回は9人という大所帯だったので次回は少人数で。
ワインはジェロームが持って来てくれた
09&10のマグナムボトルと03デュヴァル ルロワのオーテンティス若干ブショネ~
マグナムは20本ずつしか瓶詰して無いので貴重な経験でした。
ホントに感謝感謝でありがとうございます。