名残惜しいですがブルゴーニュを後にする一行は、いざシャンパーニュへ。
早速、高速道路のパーキングで事件発生!グラスが無くやむを得ず
残ったので頂いてきたワインをプラカップで飲んでいたのをFBにアップしたところ
まさかの大バッシング!大至急削除。いやー世知辛い世の中です。悪意はないっす。
さて、午前はオーブ圏にあるヴ―エット&ソルベのベルトラン ゴトローへ。
高速を走ればゆっくり走って2時間で着いてしまう距離です。
1時間も早く着いてしまった一行はゴトローさんの畑を見ながら時間潰し。
わかってはいるのですが、やはりブルゴーニュと比べると剪定が長めです。
そうこうしているうちにゴトローさん到着。
もう1件約束があった様で、オランダの料理人と一緒に畑を案内して頂く事に。
オーヴはシャンパーニュでも南。昔は葡萄畑よりも麦の栽培が盛んだった土地で
シャンパーニュ生産地としての歴史は浅くまだ100年ほどのようです。
おもむろにショベルで畑を堀り、2つの土塊を手に取り香りを嗅げと促す。
たしかに片方は固く匂いは臭くない、片方は非常に柔らかく
ミミズ系の線虫がいっぱいで匂いは、たい肥の様で若干臭い。
最初の土は従妹の畑で、もう片方はビオディナミ農法の自分の畑。
ミミズの様な生物が沢山生息出来る畑を作る事によって
土壌が呼吸し、より良く活性化していくのでしょう。
そして、その土壌で葡萄が育ち、その果汁から良いワインが出来る。
非常に分かり易い形で栽培方法の違いによる土壌の変化を感じさせて頂きました。
畑を後にしセラーの方へ。
プレパラシオンの水を攪拌する装置や木製のプレソワールなどを見ながら
今度は葡萄の根がはるシステムを解説。
要は、化学肥料を使うと根は栄養が表土から十分に得られる為
横に広がってしまい、せっかくの何層にも構成された土壌の養分を吸収出来ず
薄っぺらで複雑性の無いワインになってしまうという事。
それを、2本の死んでしまい掘り起こした葡萄の木でレクチャー。
明らかに1本は地表に沿って根が伸び、1本は土壌深くに根を下ろしています。
でも、この横に広がってる根は従妹の……はいビンゴです!色んな意味で酷い。
プレスしたジュースをタンクに落としデブルバージュ(大きな澱引き?)して
そのまま樽に落とす工程を、ポンプを使う事による無駄な力を加えず
高低差を付けた配置にし重力の力で樽まで移動させる造り。
面白い!良く出来てるな~と思いました。(下の写真)分かり辛くてすみません…
私は正直、醸造学校を出た訳でも農大の醸造学科出身でもないので
その手のスペシャリストではございませんが
デゴルジュマンの際に取り除く澱を取って置き
その澱に糖を与えて復活させた酵母を瓶内二次発酵に使うという話は
非常に興味深かったです。澱って酵母の死骸なんですよね?
でも確かに時間差でペティヤン化するワインありますし。
ゴトローさんが教科書を信じるなと言ってました。
教科書読んで無い私ですが、いい事言うわこの人。
最後に2002年の市場には出ていないミレジメを飲ませて頂き
嬉しかったな~。セロスのこっくり感を思い出しました。
さて、非常に充実したヴィジットを終えた私達は昼食をとる為に
ゴトロ氏お薦めの高速入口近くにある ル ヴァル モレ(Le Val Moret)で
またアンデュイエット食べちゃいました。しかも5A。
美味いな~今度うちのシェフに作ってもらおう。