ジュラ地方いいところでした。
ボーヌに住んでいた頃、何回かバイクで行った事はありましたが
今回の様にしっかり調べて行ったわけでも無く
何んとなくツーリングしてただけなので
全く違う印象が出来ました。
また行かなくては。
さてお腹いっぱいになった後は
車を1時間ほど西へ走らせブルゴーニュへ。
ボーヌの街に近づいて行くと
毎回ですが何とも言えない感覚が芽生えます。
フランスの中のホームと言えばやはりここなんだと。
マドレーヌ広場横にあるお安いホテルにチェックインして
いざ古巣のジャン ノエル ガニャールへ。
N74をシャサーニュに向かって走っていると本当に気持ちいい。
昔、朝早くバイクで寒い中通勤していた時を思い出します。
それも15年前ですからね。いやー齢取りましたわ。
時季が時季なので葡萄畑には人がいっぱい出ています。
ちょうど私が行く1週間前くらいに遅霜の被害がところどころ
あったようですし葡萄の芽はどんどん育っていくので
芽かき作業でてんてこまいなんでしょう。
懐かしのシャサーニュモンラッシェに着いて
キャロリーヌを呼んでも出て来ない…まさか忘れてる?
ほどなくして車で現れました。よかったわ。珍しく畑に出ていたようです。
基本、畑は人に任せていますが当主自ら畑に行く。
それだけ大変な時季という事です。
2年振りにですが変わらず元気なキャロリーヌ。
とりあえずカーヴに行って現状報告しながら試飲。
日本で起こった
天皇陛下の即位やGWで10連休だった事など
こちらが言うまでも無くキャロリーヌの方から話題を振られる。
日本の事よく知ってるわ。
いつも通りガンガン開けてくれます。
基本2017年ヴィンテージで
瓶詰してから1か月も経っていないアイテムです。
BHCB,Chassagne les Masures,Chassagne Champ Derriere
1er cru les Chaumees,les Caillerets,la Maltoroie,les Vergers
les Morgeots,Petit Clos,les Champgains
G.C Batard Montrache等
2017年は久しぶりの豊作でたっぷりの果実味です。
バタールモンラッシェは植え替えを少しづつしているので
最近は生産本数がめちゃ少ないそうです。
それなのに1997年2015年2017年と
3本も開けてくれました。ほんとすみません。
ほとんどワインの話してないですけど。
こんなに開けてくれた。あざーす。
数日前にシャサーニュの一部でも遅霜の被害があったようで
その被害状況を畑で見ながら話そうと最後畑へ行く事に。
でもその前に
ジャン ノエル爺さんにご挨拶。
爺さんは2年前から車椅子です。
もともと足が悪かったのですが歳もあります。95歳ですから。
15年前はカーヴでがんがん働いてましたけどね。
相変わらず私の下手なフランス語は聞こうとしない。
嫁さんの話は聞こうとするのに…なんだかな。
でも元気で良かった。長生きして下さいな。
爺さんと別れて畑に向かいます。
霜の被害ですがシャサーニュモンラッシェ村の
狭い範囲でさえ局地的で
村の周りや標高の高いポジション
村を挟んで北側はほとんど被害が出ていないそうです。
まさにミクロクリマ。
つまりザックリ言うと、いい畑はあまり被害が無いという事です。
やはりグランクリュやプルミエクリュなど
格付けされているのは意味がある事なんです。
被害のあったプティ クロの畑を東側から登っていきます。
下方の区画は霜の被害で一部の芽が一度死んでしまっている為
芽の生育に差が出てしまっています。
同じセップから出ている芽です。
手前の葉は小さいですが奥の葉は大きいのがわかると思います。
これは、手前の芽は一度霜で死んでしまい新に芽吹いたものです。
一方奥は霜にも負けずすくすく育っています。
こうなると生育に時差が出来てしまうので
当然開花がずれてしまい出来上がった葡萄の熟度が変わってしまいます。
一方は完全に熟れているのに一方はまだ熟れていない状況。
どのタイミングで収穫すればいいか判断が難しいです。
収穫するのはプロフェッショナルだけではないですから。
こうゆう理由で青っぽい感じがでたりするようです。
ちなみに同じプティ クロの畑でも上がっていくにつれ
霜の被害は無くなっていき物凄く育ちがいいです。
遅霜が及ぼす葡萄への影響。
本当に勉強になりました。
こういう事は現地で話をしていないと出て来ない疑問なんです。
だからドメーヌ訪問って面白いんですよね。
キャロリーヌ毎回ありがと。
また近々伺います~。
盛り上がってけっこう長い時間いたシャサーニュモンラッシェ。
食事の約束をボーヌの仲間としていたので急いで戻ります。
今回は、ボーヌに来ると大体会っている
ブシャールの西山夫妻と一緒に初めてのお店へ。
ル ビストロ デ ココットle Bistoro des Cocottes
ホテルの目と鼻の先といった場所で最高!
料理は郷土料理中心です。
私は西山さんお薦めのタルタルステーキ。
またかよ!
本当に毎日生肉食べてます。フランス最高。
メインは仔牛腎臓のロースト マスタードソース。
いやーなんともフランス。
こんなシンプルなお皿東京にありますかね?
こういうの食べたいんですけどね。
ワインは珍しく控えめで4人で2本。
ジャン ノエルのところで飲み過ぎました…
でもやはりボーヌは落ち着くな。
いい1日でした。
西山さんお付き合い頂きありがとうございました。