月別アーカイブ: 2014年5月

フランス旅行記3日目 その2

マルサネからサントネー

コートドールの端から端と言っても良い距離を移動。

もっとうまい事段取り出来なかったのか?いや別に問題ないんですけど…

シャサーニュ モンラッシェで働いていたクセに

隣村のサントネーの事をほとんど知らない私。

私が働いていたジャン ノエル ガニャールもシャサーニュ モンラッシェに

接しているクロタヴァンヌの区画を持っていたのでそこには行きましたが

サントネー村の情報といえばカジノがある事くらいかな~。

(スーパーでは無くギャンブルの)

そんな田舎のカジノに行って来た人を一人も知りませんけど…

 

さて、そのくらいコートドールの中でも地味な村

サントネーのダヴィッド モローへ行ってきました。

こちらもまず畑見学に。

クロ ルソーやクロ デ ムーシュ(ボーヌではありません)

穏やかで壮大な印象のシャサーニュとは打って変わって

うねっていて異常に風の強い土地は正直印象悪いです。

実際風で枝が折れるくらい。シャサーニュでは無かったけどな~

ただ風がこれだけ強ければ湿気によるカビの繁殖は断然少ないと思われます。

IMG_0089

写真を見ておわかり頂けるかと思いますが

まだ若いです。30歳。非常に好青年で好印象です。

25歳から(2009年ヴィンテージ)自分でワインを造る。

私は日本で2010年からしか飲んだ事が無かったですが

なんでしょーどこか硬質な印象が先に出てしまい安らげないイメージ。

今回は2012,13年を瓶、樽から試飲させて頂きました。

明らかに進化しているダヴィドの赤ワインは

若干お土地柄のタンニンの強さは感じるものの、それを抑えるだけの果実味に富み

これからが楽しみで、白はより完成度が高く特にボールペールの2012年は

そこらのシャサーニュヴィラージュでは歯が立たないのでは無いかと思われます。

IMG_0090

試飲が終わりボーヌまで帰る途中

アポ無しでジャン ノエルに立ち寄りささっと

お土産だけ渡して帰る予定がワインを頂く。

しかも私が関わった(邪魔してただけ)2004年のレ カイユレを。

チューブわさびと海老豆でこんなワインを~ごめん…カロリーヌありがとう!

IMG_0093

夕食の前に時間があったのでボーヌの畑をジョギング。

パルク ドゥ ラ ブーゼーズ(Parc de la Bouzaize)で和む。

いい公園です。

IMG_0056IMG_0065IMG_0068

夕食はオステルリー ドゥ ルヴルノワ(Hostellerie de Levernois)へ。

初めて来ましたが周りはゴルフ場などがあり、なんだか高級感が半端無い…

ガストロとビストロに分かれている店。ビストロに通され私的にはホッとする。

走って自爆。疲れてしまいガストロ気分は全く無いです。

前菜、メイン、デザートと頂き私は軽めにスモークサーモンの中に

パセリ風味のクリームを巻き込んだ冷菜を。

IMG_0094

この時F丸さんが食べていたエスカルゴのブルゴーニュ風クリーム煮込み

みたいな料理がすごく美味しかったので写真は無いですが

6月エスカルゴの季節に当店ランパールで吉澤シェフに再現してもらいます。

メインの鶏料理はノーコメント&ノーフォト…難解でした

ワインは02デュヴァル ルロワ

09 ラヴノーのシャブリ ヴァルミュール

04 ルロワ ヴォーヌ ロマネ

うーん難解です。

IMG_0095

 

フランス旅行記3日目 その1

3日目の朝 土曜日はボーヌの朝市から始まります。

ボーヌは週2回朝市が開かれますが水曜はこじんまりした市で

土曜はかなり盛大に開かれます。パン屋は4件、肉屋は鶏、豚、牛、羊は当然の事

馬肉なども有ります。ソーセージやサラミ等はジュラから売りに来ますし

カルノ広場には蚤の市が開かれ、根気よく探せば掘り出し物もあるでしょう。

乾燥食材や、チーズ、スパイス、花、見た事も無い野菜や瑞々しい果物等

もう少しすると生の巨大エスカルゴが籠に入って売り出されます。

欲しい物だらけでワクワクですが買えない悲しさ…1か月くらい住みたい。

写真は朝早過ぎでまだ開ききっておりません。

IMG_0076IMG_0077

名残惜しい朝市を後にして

コートドールの最北端マルサネ ラ コートへ。

2012年からディジョンにもトラム(路面電車)が開通しマルサネまで来れるようになりました。

電車も昔はディジョン―ニュイ サン ジョルジュ―ボーヌ―シャニーしか

ほとんど止まりませんでしたが最近は

ジュヴレイやヴージョ、ラドワ、ムルソーなども

止まる各駅停車も増えて葡萄畑観光も前よりはし易くなったのか?

それでもやっぱりレンタカーがベストかと思いますけど。

さて、話が反れましたが作り手さんはシルヴァン パタイユ。

昔は正直全く良い印象が無かったのですがラシーヌさんが輸入したワインを飲み

こんなに良い物だったのかとビックリした事を覚えています。

まずは畑へ。レ ロンジュロワの畑では(彼の畑では無い区画でしたが)

ちょうどINAOが地質調査に来ていたようでショベルカーで抉ったようです。

自分の目で畑の地層を見る貴重な体験が出来ました。

偶然ソーミュールの生産者ギベルトーと出くわす。こんな事もフランスならでは。

IMG_0078IMG_0081

セラーに移動して2012&2013を瓶や樽から試飲。

やはりここのフルール ドゥ ピノ(ロゼ)は凄い。

マルサネ ロゼという名前はイメージが悪く

他のロゼと一緒にして欲しく無いのでこの名前でのリリースとの事。

まー1度でも飲んでいれば納得出来るのでは?

11フルール ドゥ ピノ売り切っちゃいましたが少し取っておけば良かった…

IMG_0085

お昼はラドワのオーベルジュ ドゥ ラ ミオット(Auberge de la Miotte)へ。

フランスらしい茹で過ぎの大盛りグリーンアスパラガス、ポーチドエッグ添え。

茹で過ぎでも美味しいのは何故?やはり豊かな土壌の力か。

でもうちのシェフが本気で火入れしたらもっと美味しいはず!

こういう料理もありなのかな~?

IMG_0087

メインに内臓のソーセージ アンデュイエット。やはりフランスに来たら

一度は食べなければいけません。内臓の薫…いや、あえて臭いがたまらないです。

マスタードたっぷり使ったソース。シャロレのステーキも美味そうでした。

皆個々に違うメインを頼んでいるのですが付け合わせは皆一緒。フランスだ~

ぷくっと膨らむまで2度揚げした薄切りじゃが芋ポンム スフレ。

実際店で食べた事無かった古典的付け合わせ。ソースに絡むこれぞビストロ料理!

IMG_0088

ワインはまさかの90年ムルソー ペリエール コシュ デュリ!!

IMG_0086

丁度いい色合いに熟成したシャルドネの最高峰。お昼から飲んでいいのか?

分厚いワインリストから選んだ訳では無く20種類くらいしか書いていない

看板のリストにこんなワインが書かれているわけですから

おそるべしオーベルジュ ドゥ ラ ミオット!

フランス旅行記2日目 その2

マ キュイジーヌで満腹になった一行は

30分ほど遅れてメゾン カミーユ ジルーに到着。

かなり古くから有るネゴシアンで持ち畑は少しだけボーヌのレクラ等。

2013年の収量が低いので1段しか積んではいませんが

小さな生産者しか知らない私にしては広いセラーです。

IMG_0047

古いワインは78年から12年までのワインをすべて瓶から試飲。

全体の割合としては少ないんですが私個人は白が好きです。

昔の固いイメージとは全然違い

醸造を任されているダヴィッド クロワのスタイル。

すべての赤ワインは比較的早くから楽しめるであろうクリアなワインに。

白は熟成させて面白いのではないかと勝手に解釈。

 

5月のこんなに畑が忙しい時期にお相手して頂き

挙句の果てに遅刻までしているにも関わらず

快くダヴィッドが畑から醸造・熟成まで管理している

ドメーヌ デ クロワに移動。感謝感謝。えー奴やで~。

こんな事を言ってしまったら問題があるかと思いますが

カミーユ ジルーの良さとドメーヌ デ クロワの良さが全く違います。

受け身のジルーと攻めのクロワと言った感じで果実から感じるエネルギーや

リッチさがクロワの方が圧倒的。ソン ヴィーニュとブレッサンドが楽しみです。

IMG_0052

さて、試飲後ちょっとホテルで休憩した後

ル コントワ デ トントン(Le Comptoir des Tontons)にて夕食。

私がボーヌにいた10年前当時は今よりもっとお金が無かったので

あまり外食が出来ませんでしたから、こんなに有名店なのにまさかの初来店。

まず看板に書いてあるグラスワインのリストが凄い!

ヴエット&ソルベからアリス&オリヴィエ ドゥ ムールなど

ボーヌとは思えないセンスの良いメニュー。なんで来てなかったのか…後悔…

料理はスパイスの効いた物が多いのか、好き嫌い別れそうですが面白いです。

マリネした苺のデザートを敢えてマセラシオンというセンス!好きです。

IMG_0070tonton3

次回ボーヌに来た時はゆっくり来る事決定。知らなかった恥ずかしさと悔しさ!

ワインはたぶん11年のプレヴォー ファクシミル ロゼ

(09だったか?記憶なし)

11年アリス&オリヴィエのロゼット

09年のルフレーヴ ピュリニー ヴィラージュ

昼間マダムに頂いたマグナムのNSG ヴィーニュロンドをお願いして持ち込み

最後は08ヴォーヌ ロマネ レ オート メジエール ロックのマグナムで締め。

ロック惜しかったな~ランパールだったらもっと美味しく出来たな。

tontontonton2

フランス旅行記2日目 その1

さて2日目

8時起床。興奮してあまり寝られず。

9時に集合ですが早く着いたHさんI井さんと合流。とりあえずカフェる。

大好きなボーヌのパン屋オートワゼピでバゲット購入し齧りながら街をブラブラ。

そんなこんなで時間は過ぎやっと皆揃いました。

IMG_0226

さっそく最初の生産者訪問。ヴォーヌ ロマネのミュニュレ ジブールへ。

マダム マリー クリスティーヌさんにお家前の村名畑からご案内して頂き

今の畑の生育状況を教えて頂く。例年よりも今のところ暖かい今年は

木の成長が早くこのままでは開花も早いでしょうから

早い収穫期が予想されるとの事。

畑は良く手入れが成されていて綺麗です。

IMG_0045

地下の蔵へ移動して2012年の試飲開始。

瓶詰したばかりの物もあれば、まだアサムブラージュしてステンレスタンクで

休めている瓶詰前の物もあり。アサムブラージュ時にSO2を添加。

その後1か月休めて瓶詰時にはSO2添加はせず。

mugneret Gibourg

一通り飲ませて頂きましたがやはりリュショットの透明感はずば抜けています。

若木の区画は格落ちさせGevrey Villageや1er cruでリリースしてましたが

2012年から若木の区画もすべてリュショットシャンベルタンとしてリリース。

という事は2011年の1er cruはお買い得なのでは!?

IMG_0001

さて、お昼はボーヌまで戻り

ボーヌ1人気でボーヌ1休みが多いビストロ マ キュイジーヌ(Ma Cuisine)へ。

時間が無いのにアラカルトで前菜・メイン*9名…日本じゃ無理っす…

それが出来ちゃうんですよねフランスは。シンプルな事も勿論ありますが

キッチリ美味いです。やはり忙しい事が前提なので用意の仕方が違うのでしょう。

見習わなければいけませんね。

私は朝のバゲットがこたえて前菜はグリーンサラダのみ。

でもこれが美味いんです!

メインでシャロレ牛のタルタルステーキ。

G田さんに塩が強いからね~と止められたのに

強行注文で、案の定塩ききまくりで撃沈。

肉は美味いんです…マスタードが多いのか?

でもいいんです酒進むんで。

ワインは11年ドゥ ヴィレーヌのブーズロン

10年アルローのブルゴーニュ ルージュ ロンスヴィー

09年コント ラフォンのヴォルネー

ma cuisine

フランス旅行記1日目

2年ぶりのフランス旅行。

今回はインポーターのラシーヌさんに同行させて頂く形で行ってまいりました。

とは言え、集合場所は金曜の朝9時にボーヌのホテル前という

中々聞かない集合場所。こういう企画に参加するのは初めてなんで

よくある事なのかも知れませんが、けっこうスパルタな印象。

でも、1人で動くのが好きな私としては好都合。

皆様より一日早い木曜の夜にボーヌ入りして昔から知り合いの

ブシャールに勤めているNさん夫婦と密会。

場所はカーヴマドレーヌのロロさんが

新しく開いたラ ディレッタント(La Dilettante)

ジュラ地方の美味しいソーセージやハム、リエット等と

ヴァンナチュールをメインにしたワインバーです。

折角ブルゴーニュに来たのに飲むワインはジュラ!

明日から散々飲むだろうから お店のスタイルに合わせます。

ガヌヴァの11年シャルドネ?なんたらデュ パラディから

やっぱり飲みたいブルゴーニュ。

11年ボーヌ グレーヴ (メゾン アン ベル リー)

やっぱ落ち着くわ~~ボーヌ。

!cid_A8D72419-BD25-4D36-B829-9C2FEA76E084IMG_0040

 

HP出来上がりました

HPが出来上がっていきなりですが

私5月15日から21日までの1週間フランス遠征してきます。

ただ私が留守にする間ランパールもお休みという訳にはいかないので

料理はいつも通り吉澤シェフ&田中君に任せて

サーヴィスは見上に頑張ってもらいます。でもさすがに1人ではきついのですから

うちの奥様に15日(木)~17(土)の3日間。

18日(日)はこの間までシュマンでずっとサーヴィスしていて

今は渡仏準備中のじゅん子ちゃんに手伝ってもらいます。

そして19日は月曜日なので通常通りお休みさせて頂き、

私だけ休んでいてスタッフに悪いので20日(火)も休みさせて頂き連休にします。

21日(水)は私が羽田に18時過ぎに着く予定なので20時には出勤できるかと思います。

 19日(月)休み

20日(火)休み

21日(水)~通常営業

いつもと違うランパールを楽しんで頂ければ嬉しいです。

私がいなくて生き生きしているかもしれませんが…